ママが見つけた男の子の法則1


寒くても着ない。


ぬれてもささない。


いろんなことがめんどくさい。

男の子のなぞを解く、最初のキーワードは「めんどくさい」だ。

「なんで男の子ってこうなの!?」と話していくと、最後にはこの言葉にいきつくことが多い。


たとえばわが家のタクミ。


彼はボタンのあるシャツは絶対に着ない。


着るのはTシャツ、その上にはおるのはトレーナーと決まっている。


それなら着るのも簡単だ。


脱ぐ時は、2枚重ねて脱いでそのまんま。


そのTシャツは首まわりやすそが、すぐに汚くなってベローンと伸びる。


汗を拭くのも鼻水をこするのも、汚れた手もTシャツで拭くからだ。


タオルは絶対に使わない。


「だって、めんどくさい」からだ。


カリカリしても通じない!


ママは「なんでこんなこともできないの?」とカリカリする。


なんて片づけないの!


「またすぐ散らかるのにめんどくさい」


今日は公園でなにをして遊んだの?


「う~ん、忘れちゃった(めんどくさいと言うと怒られるからな)」


男の子が「めんどくさい」と感じる範囲は、びっくりするほど広い。


わたしたちにとっては楽しみなこと、たとえば洋服選び、買い物、おしゃべりなどを「めんどくさい」と言われた時
は、「まあ、男の子ってそんなもんかな」で済む。


問題は、やらねばならないことまで「めんどくさい」で片づけられてしまうこと。


生活習慣や勉強はその代表だ。


これらを身につけさせることを「しつけ」という。


子育てでは大切なことだ。


だから必死になって「ああしなさい」と教えるが、男の子の「めんどくさい」反撃パワーは強烈だ。


その結果、ママは「〇〇〇しなさい」と毎日、同じ言葉ばかり繰り返してイライラ。


やがて怒ってばかりの自分の姿に「ほめて育てなくてはいけないのに」と落ち込んだりする始末。


どうしたらいいんだろう。


答えはすごくシンプルだ。


男の子はもともと「めんどくさい星人」だから、地球の常識を身に付けるのはむずかしいと知っておくこと。


だから、男の子のしつけは、怒らず、落ち込まず。


繰り返し、繰り返す、繰り返すしかない。


今はTシャツや部屋の汚れなどどうでもいい彼らが、いつかは「めんどくさいけれどやらなくちゃ」と思う日が来る。


彼女が遊びに来る日に「ママに言われていたように部屋を掃除しよう」と男の子が思えたら、しつけの効果あり。


男の子のしつけは10年後が達成目標だ。


先は長い。