子供の成長s男の子

1.「少年たちの危機」とは?

「少年たちの危機」という言葉をはじめて聞いたのは、幼児教育の先生たちの勉強会でのことだ。

男子の学力が急激に落ち、自己肯定感が低いことが、先進国で目立っているという。

日本にも同じような慣向があるらしい。

これに対して、ある大学教授は「わたしたち男は歴史的にずっと無理してきたけれど、ようやく、女性より優位ではない、むしろいろいろな面で劣っているという真実を隠さなくてよくなったんです」なんて発言をしていた。

そうかもしれないが、男の子の母としては、自己肯定感まで低いことが心配だ。

最近は「男らしく育てよう」という発想をする親がめっきり減っている。

それが原因だろうか。

「その逆で、今も男はタフであれ、という固定観念で子育てしている親が多いからではないですか」とその教授は言う。

「男の子は泣かないの!」

と言ってはいけないのだろうか。

2.「タフであれ」は勝手な期待

その後の2006年1月、アメリカの雑誌『ニューズウィーク』で、ボーイスクライシス=少年の最後特集が組まれた。

アメリカでは、男子か学生の学習障害児は女子の2倍に、学校嫌いも増えている。

少年の自殺は少女の6倍もあるという数字にびっくりした。

心理学者のポラックは成長の過程で「強くあれ。感情を表に出すな」と育てられ、「女みたい」と友だちにからかわれるという現実に繊細な少年たちが傷ついているからだと原因を説明していた。

競争社会であるアメリカでは「タフであれ」という周囲の期待は日本以上のものに違いない。

わたしたちも気をつけよう。