叱っても、効果があるのは30分。

しつけは繰り返し、繰り返し、繰り返す。

「叱っても、すぐに忘れる。効果があるのは30分かな」

ひとりが言うと、「そうそう。軽く聞き流されているみたいでむなしい。それなのに、しつこく繰り返す自分がイヤになる」と他のメンバーが言葉を続けた。

うちも事情は同じだ。

夜、「明日の時間割はそろえたの?」と聞けば返事がない。

しつこく言うと、「わかっている」とうるさがる。

結局、朝出かける前に、あわててそろえ、「登校班に間に合わな~い!」とドタバタと怒って出かける。

だから当然、忘れ物も多い。

「だから言ってるじゃん!フン」と、毎朝、思う。

これって、いつまで続けなければいけないのだろうか。

「身につくまで、ずっと言い続けるのが母の仕事かな」とメンバーのひとり。

本人が「これが必要なんだ!」と自覚できるまでルールは身につかないものだが、だからといって、親がルールを教えることをあきらめてはいけない、というのだ。

その時は、聞き流していた言葉が浸透して、本人の成長とともに、ある日、突然、自分から母の言葉に従う日が来る。

「子どもの成長は徐々じゃないから、しつけの効果に親は気がつかない。でも、突然、階段を上がるみたいにグンとのびるから」

しつけは、できるまで繰り返し、繰り返し、繰り返すもの。

根くらべだ。

「でも、ああしなさい、と言い続けてもダメな場合は……」と言い始めた先輩ママは、「いっさい言わないほうが効果絶大な時もあるよ」と言葉を続けた。

押してもダメなら引いてみるのもしつけだと言う。

そのママは、子どもが小3の時のある日、起こすのをやめたのだという。

「それまでは、何回言っても、ベッドを離れない子どもにイライラしていたの。そんな自分にもうんざりして悪循環。で『明日から一人で起きて』と宣言した」

ふむふむ、それで?

「その日は遅刻した。翌日も遅刻……。でも3日目からは自分でちゃんと起きるようになったのよ。『ママ、ひどい』と恨んでたけど」

それは、子どもの成長を信じているからできる正しい方法に思える。

思えるのだが、実行できないのは、うちの子の場合、毎朝、平気で遅刻しそうだから。

もう少しお兄ちゃんになったら、うるさくするのやめよう。